【基礎講座】概要
― 高齢者福祉の基本知識と市場動向 など―
はじめに(本章の目的)
本章では、介護業界がまったく初めての方に向けて、日本の高齢者福祉の全体像 と
その中で有料老人ホームがどのような役割を担っているのかを理解していただくことを目的としています。
有料老人ホーム紹介相談員の仕事は、施設の知識だけを覚えればできる仕事ではありません。
業界全体の構造を理解していないと、「なぜこの選択肢が必要なのか」「なぜ今、施設なのか」
を説明することができないからです。
1.日本の高齢化の現状と将来見通し
日本は世界でも例を見ないスピードで高齢化が進んでいます。
これは、国民のおよそ3人に1人が高齢者 という状況を意味します。
さらに、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、
出所:
・内閣府「令和5年版
高齢社会白書」
・国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」
2.介護は「家族の問題」から「社会の仕組み」へ
日本では、2000年(平成12年) に介護保険制度がスタートしました。
それ以前は、
という状況が一般的でした。
介護保険制度の開始により、介護は 「家族だけで抱え込むもの」から
「社会全体で支えるもの」 へと大きく転換しました。
この制度の目的は
出所:厚生労働省「介護保険制度の概要」
3.高齢者福祉の基本的な考え方
高齢者福祉を理解するうえで、重要な考え方が3つあります。
① できる限り住み慣れた生活を続ける
高齢になったからといって、すぐに施設に入ることを前提とするわけではありません。
可能な限り、自宅や地域で生活を続けることが基本とされています。
② 在宅介護と施設介護は「対立」ではない
在宅介護が向いている方もいれば、施設介護が適している方もいます。
どちらが正解というものではなく、状態や環境によって選択肢が変わる のが現実です。
③ 医療と介護は切り離せない
高齢期には、病気の治療と生活支援が同時に必要になるケースが多くなります。
そのため、医療と介護は常に連携して考える必要があります。
4.介護業界が「分かりにくい」と感じられる理由
介護業界が難しく感じられる理由は、関わる人たちの立場と役割がそれぞれ異なる からです。
例えば、
それぞれが正しい立場で判断していますが、視点が違うため、家族は混乱しやすくなります。
5.有料老人ホームの位置づけ
高齢者の住まいは、大きく次のように整理できます。
有料老人ホームは、在宅生活が難しくなった段階での重要な選択肢 の一つです。
一方で、
6.なぜ有料老人ホーム紹介相談員が必要なのか
ここで、有料老人ホーム紹介相談員の役割が明確になります。
相談員は、
相談員の本質的な役割は、複雑な情報と感情を整理し、家族が納得して選択できる状態をつくることです。
業界全体を理解しているからこそ
7.本章のまとめ
本章で理解しておくべきポイントは以下の3点です。
この前提を理解することが、
次章以降の「施設」「制度」「実務」を学ぶうえでの土台となります。
■■■■ 基礎講座のプログラム構成 (各90分) ■■■■
1.有料老人ホームの種類と特徴
2.有料老人ホーム紹介業の基礎知識
3.医療機関・居宅事業所の基礎知識
4.介護度の理解、ケアプランの読み解き方
■■■■ 実践講座のプログラム構成 (各90分)■■■■
1.相談スキル(ヒアリング・信頼構築)
2.施設との連携方法
3.訪問スキル
4.相談対応スキル
5.施設マッチングノウハウ
費用:000000円